

何やらすごいらしい沖縄科学技術大学院大学。
名前はきたことはあるんだど、実際どのくらいすごいのかな。
いまさら聞けないし、大学院の情報って少なくて探しずらいんだよな。
でも気になるし、そもそも大学院大学て何?どのくらいの偏差値なの?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは以下の通り。
- OISTとはなにか。概要を知ることができる。
- 偏差値(レベル感)についてわかる。
- 学費や入試形式、どうすれば入れるかをざっくり知ることができる。
この記事では『沖縄科学技術大学院大学(OIST)とは』について知ることがわかります。
OISTの公式情報、イギリスの科学ジャーナルを参考にまとめてみました。
そんなワクワクする大学院を紹介しますので気になる人は最後までみてくださいね!
目次
OISTとは?
近年話題になってきている沖縄科学技術大学院大学(以下OIST)ですが、
結論、OISTは学部の縛りを設けない、国境を越えて研究をする大学院大学です!
そして5年間の博士課程をプログラムとする、大学院大学。バチェラーの在籍しない機関。大学院のみの機関となります。

学部の縛りがない?国境を越えて研究?
なにやら気になりますよね。これからわかりやすく解説していきます!
学部の縛りがないとは?
結論、学問分野を横断して研究ができるということです。
一般的な日本の大学では学部で別れてから、それぞれの研究をしますよね。
例えば、脳の研究をしたいとします。
その場合、人の心や行動の現れに注目するなら心理学部。
具体的な病気を治したいなら医学部
脳のとコンピュータの研究するなら工学部
理論を研究するなら理学部など。
特定の学部に縛られてしまうはずです。

確かに、学部で区切って研究すると、できることを狭めてしまうような…
ですが、OISTでは一般的な日本の大学院のように学部で分けることはありません。
直面する研究対象ごとに専門分野を分類する。学術分野を自由に横断し組み合わせることができるということなのです!
物理的にも境界がない?!

ではOISTの施設はどのようなフロアなのかな…
興味がわいてきますよね!
実は、物理的にも境界がないんです。
通常は、学部ごとに違く研究棟に分かれていますよね。

研究棟どうしがキャンパスの端と端にあったり、中には数百キロ離れている大学もあります…
ですが、OISTでは異文化の教員が混在するオフィスで隣接しているのです。
研究するには、とても合理的ではないでしょうか!
3つの研究ユニットを回らなけらばならない
OISTの学生は3つの研究ユニットのラボを回ることになっています。
そこで、回るラボのうち少なくとも1つは専門外のラボを回ることが義務付けられているのです。
日本の大学院では自分の学部の分野にしばられて、ほかの分野は除くことができませんが、
専門外のラボを回ることができるのは少し面白そうです!
国境を越えて研究する?
さてここまで、OISTの中身を少しのぞいてきましたが、次は、どのような出身の人が通っているのかを見ていきましょう。

最先端の研究ができるOIST。きっと留学生がたくさんいるんだろうな…
はい!その通りです。日本人のほうが少ないかもしれません。
約半数の教職員が日本以外の出身
驚くことに、教員数が1101人で構成されますが、そのうち日本人は584人。(2025年1月現在)
なんと約半数が日本以外の出身の教職員なのです!
そのようなこともあり、 OIST内の公用語は英語となっております。
博士課程学生の8割は日本以外出身
OISTには295人の博士課程学生が在籍しております。
そのうち日本人はたったの60人。約80%は日本以外の出身なのです。

キャンパス内の公用語が英語で、日本人がこんなに少ない。日本なのに、まるで外国みたいだ…
ですが、日本にいながら留学しているような。最先端の研究ができる、OISTはやはり魅力的ですね!
OISTの偏差値は?どうすれば入れるのか?
さて、次にOISTの偏差値や、入試形式についてみていきましょう。
日本の大学院大学でありながら、一般的な大学院とは違う特色があります。
入試形式にも違いがあるのでしょうか。
日本の大学院とは違う入試方式を採用している
一般的な日本の大学院入試に必要なのは、専門科目と英語の試験や面接などです。
ですがOISTではそのような試験がありません。
入試方式は、海外の大学院と似ています。必要な書類は大まかに以下のようなものです。
- CV(履歴書)
- ステートメント・オブ・パーパス(志望動機書)
- 成績証明書
- 推薦状(2通以上)
- 英語能力証明(TOEFL/IELTS など、必須ではないが提出を推奨)
- 研究計画書(必須ではないが、研究への興味を示すために有効)
これらに加えて面接が必要になってきます。
日本の大学院と大きく違うのは、推薦状が必要なことと、志望動機が重視されることです。

推薦状?初めて聞きました!
推薦状とは、入学前に自分の大学や、その他の著名な大学の教授にお願いをして自分を推薦する書類のことです。
そのほかにも、一般的な日本の大学院とくらべ、GPAを重視されることや卒業研究の内容が重視されるなど、どのような活動をしてきたかを見られることになります。

試験のために勉強するわけではないのですね
はい。当然高い英語力も必要とされるため、早めの対策が必要になるでしょう。
OISTの偏差値は?
さて、気になる偏差値ですが、大学院大学のため偏差値という概念がありません。
そこで、2019年のNature Index年間ランキングでおおよそのレベル感を見てみましょう。
このランキングは、研究規模の大小を考慮し、質の高い論文の割合で評価するこのランキングで、OISTは世界9位、日本国内で1位にランクインしました。
一方、日本トップの大学として知られる東大は40位でした。
単純に比較できるものではないですが、参考にする上では、わかりやすいと思います。
気になる学費は?
結論、入学料も生活費も実質無料なのです。
公式サイトでは以下のように掲載されています。
博士課程に在籍する学生はフルタイムで研究に専念することが求められています。そのためOISTでは博士課程の学生に対して、初年年間約252万円程度(課税対象)をリサーチ・アシスタントシップとして支給し、学業進捗に合わせて増額されます。こうした授業料相当額支援やパソコンの貸与のほか、 沖縄への最初の赴任支援、会議出席の旅費を「パッケージ支援」として受けられます。
研究しながら給付金もいただけてしまうのです!
素晴らしいです...
リサーチインターンに参加しよう!
さて、ここまで読んでいて少しでもOISTへの興味がわいてきたのならインターンを検討してみるのもよいかもしれません。
OISTでのインターンは3~6か月の比較的長期にわたるプログラムが用意されています。
研究室の空き状況により、年二回行われます。
2025年度は、
・春季インターンシップ 2025年4月1日~2025年9月30日
・秋季インターンシップ 2025年10月1日~2026年3月31日
です。
締め切りは開催の半年ほど前なので、早めに考えていると安心です。
まとめ
さて、どうでしたでしょうか。
今回はOISTとは?についての概略を解説しました。
・学部の縛りがなく、分野をまたがって研究ができる。
・学内の公用語は英語で、その環境はまさに外国。
・世界最先端の研究を日本国内でおこなうことができる。
でした。
少しでも気になった方がいれば、インターンへの参加を考えることをお勧めします!
OISTへの進学には、推薦状や英語力などの早めの対策が必要なので、まずは行動してみることをお勧めします!